さきはやすみます

やすみたいが口癖

「ダンスは健全じゃない」って言っちゃう社交ダンスプロ団体の考え方のほうが健全じゃないと思う

      2017/07/06

こっちのブログではめずらしく社交ダンスの話です。

風営法によるダンス営業規制緩和に反対するプロ教師団体全日本ダンス協会連合会(全ダ連)の人のコメントがちょっとひどい。背景にいろいろな考えがあるとしてもこの発言はダンスを誤解されてもおかしくないです。



「 ダンスは健全だと主張している団体もあるが、ちっとも健全じゃない。男女が組んで踊る以上、常に何か起こる危険があります。家庭のある者同士がカップルになって気心を通じ合ったり、カップル解消を巡ってトラブルになってストーカー行為をする人が出たり。セクハラもあれば、パワハラもある。」ダンスは健全じゃない…規制緩和反対のダンス団体語る

 

本当にダンス界の人間の発言とは思えない。ダンスをする人へのリスペクトが全く感じられないです。

誇りを持ってダンスをしている人をたくさん知っているし、自分もかつてそう思ってプロダンサーをやろうと一度思った身としては、非常に不愉快。

トラブルが起きる可能性という意味ではダンスだろうと他の趣味だろうと何だって一緒で、そんなこと言ったら全ての男女一緒の活動を規制しなければいけなくなりますよ。


社交ダンスが日本に入ってくる過程で確かに一部健全ではない使われ方をしていたことがあるのは事実です(たしか戦前くらいの話)。そういうものとの差別化のためプロ団体が厳しく教室を管理し、純粋にダンスを教える場所として「公安委員会に認めてもらった全ダ連の教室は安全」っていうお墨付きをもらって営業をしていたっていう歴史がある。

それが時代が変わって、ダンスが完全にスポーツであり普通の人が趣味で楽しむ娯楽になった今は、ただのプロ団体の既得権益になってしまっている面もある。

規制緩和するとアマチュアとプロの境界が曖昧になって、プロ団体の利益が脅かされるからそれは困るということ。ある意味、風営法に守られている立場だから。プロ団体の一部の人はダンス教室に勤めていないアマチュアがダンスで収入を得るのをものすごく嫌いますが、こういうことも背景にあるんじゃないですかね。

アマチュアとプロの境界が曖昧になってきたのは今の時代珍しい話ではないしダンス界だけのことではないので仕方のない流れだと思います。プロだっていうならそんな規制なんかに頼ってないで、ダンスを教えるスキルなりお客様に提供する価値で差をつけて生き残っていくべき

学生の部活動でやっている人より踊れない、ダンスを知らない人が認定教室ってだけでプロ教師として守られているっていうのもおかしな話ですし。もちろん素晴らしい先生もたくさんいるのは前提だし、アマチュアのいまいちな人もいるでしょうけど、そういうのは市場で淘汰されていくべきかと。

それにこの風営法問題はダンス教室が取り締まられるという部分意外のところのほうが大きいのでは。

例えば公民館とかでやっているサークルが取り締まりを受けたり、ダンス教室意外の新しいダンスビジネスが生まれる可能性を奪ってしまっている。


ダンスは日本にスポーツとしてはかなり普及したけど、文化としてはまったく浸透してないのはこういった事情が関係していると思う。

昔の日本で認めてもらうには「ダンスはスポーツです!」と主張するしかなかったから、ダンスのルールやマナーに則った人と人の交流、つまり社交の部分が抜け落ちてしまった。更に風営法での規制によって、ダンスをするならスポーツとしてのダンスを教室で習うしかなくて、日常の中でカジュアルにダンスを楽しめる場所がない。風営法で規制されているから新しくそういう場所も作れない。

認定された教室だけが守られることが本当にダンスのためなのか?っていうのは考えた方がいいと思う。もちろんおかしな営業をしているところがあっては困るのは当然ですが、それとダンス全体を規制することは別の問題だと思います。健全にダンスを楽しむ人のために何かビジネスをしようとしても、風営法の管理下に置かれるんならちょっといやですもん。

 

記事の中に規制がなくなったらまた社交ダンスの闇の時代がくる、みたいな発言があるんですけど、今と昔は人々の感覚も文化も何もかも違うのだから、同じに考えるのはどうなのか。風営法という規制を外した上で、新しくまた問題になる部分を解決する方法を考えたほうがいいんじゃないの?



社交ダンス人口のボリュームゾーンは60代〜80代。昭和のダンスブームにダンスをしていた世代で、その下の世代は急激に減っています。うちの母は50代でダンスを始めましたが、通っている教室ではヤング扱いです。日本全体の高齢化がやばいっていう以上に高齢化しているのがダンス界なのです。
「社交ダンス?競技ダンス?それっておじいちゃんおばあちゃんが趣味でやるやつでしょ。」っていうのがダンスをしない大半の人のイメージなのが現実。

これをどうにか変えて、ダンス人口を増やしていかないとまずいのはみんなわかってることなはずなんですけどね。


やばいやばいとは言われていましたが、プロ団体がこんなこと言っていつまでも規制緩和に反対しているようじゃ、ダンス界本当にあと20年も持たないんじゃないの?と本気で思ってしまいます。
お爺様方はいずれお亡くなりになるので困りませんが、私たち若者世代のダンスファンにはそれでは困ります。
一応ダンスに関わる仕事をしている身としては、そのへんの問題を解決する取り組みを何かしら今後やっていきたいなぁという気持ちがあります。ドレスを作るのはやっぱり若い競技選手に作るほうが楽しいですし。そのへんの人口が減ってほしくはないです。

競技でもなく、デモでもなく、もっと気楽にちょっとダンスが踊れるおしゃれなところがあったらいいと思うんだけどなー。

 

 

現状維持はゆるやかな退化ですから、古い体制から脱却して、ダンスも今の時代に合ったものに変えていかないと。

 

 

それでは。

 

社交ダンスがどういうふうに日本に入ってきて今に至るのか、この本がすごく詳しいです。あんまり読みやすくはないですが笑

時代が違うとこんな受け入れ方をされるんだな、と興味深いです。

 

にしても社交ダンスに関するハウツー本以外の書籍って本当に少ないんですよね…。

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