さきはやすみます

やすみたいが口癖

「明日、死ぬかもしれない」と「最悪、死ぬだけ」そう思えると、自由になれる

      2017/07/06

何度かブログにも書いていますが、私は大学四年生の時、周りが必死になって就職活動をしている中ひとり、何一つ展望もないまま就活をやめました。

今思えば、この時に「みんなと一緒の就活をしない」という決断をしたことが、その後のドタバタの数年間への大きなターニングポイントだったのかなと思います。

その時は不思議と不安も何もなくて、どうにかなるだろうと思っていました。そして実際に現在のところどうにかなっています。

あそこで多数派の道をそれて、それでも大丈夫という実感を得たのは本当に良かったと思います。でもそんな私でも決めるまではそれなりに悩んだんですけど、とある出来事がきっかけで考え方が変わりました。今日はそのお話を。

 

何一つピンとこなかった、就活。

セミナー!インターン!企業説明会!ES!!WEBテスト!!!面接!!!!!

3年生の終わりごろになって、急にそんな言葉を使い始めた同期にビビりました。

というのも、大学生たるもの3年の終わりから「就職活動」なるものをしなければならない、という世間様の常識を全く心得ていなかったからです。え?就活?ESってなに?エレメンタリースクール?(それは小学校だよ)

とにかく何も知らなかった私は、とりあえず金髪だった髪を黒く染めることから始めました。そう金髪だったんです3年生の1年間。もちろんダンスのためにです。あの金髪の人、で通ってたの。まぁでもみんなが黒くするならやらなきゃいかんのだろうと。

そしてリクルートスーツを買いました。みんなが着るなら買わなきゃいかんのだろうと。

幕張メッセの合同説明会なるものにも行きました。みんなが行くから行かなきゃならんのだろうと。

そしてよく分からないけどリクナビで目に付いた企業の ESを書きました。エントリーシートっていうんですね。みんなが出すなら出さなきゃいけないよねそうだよね。

 

…ん??

なんかみんなやってるけど、私なんでこれやってんだっけ??

 

とりあえず行ってみた、某テレビ局の面接。ここでやりたいこと?ありません。

モヤっとしつつも、とりあえず選考が早いからということで出したフジテレビのESが通って、とりあえず1次選考に行ってみることにしました。

テレビ見ないのに、私!

「テレビいらね」とか言ってたのに、なぜテレビ局?

今思うとちゃんちゃらおかしいですね。でも何も知らなかったので、何となくエンターテイメント的な何かを作るとか生み出すことなら仕事にしたいなー程度のことは思ってて、それでができる企業ってのがメディアとか音楽レーベルとかそういうミーハーなところしか思いつかなかったんです。そんなに好きでもないのに。

で、行ってみましたフジテレビ。そこにいる黒い服の人人人。。。

えっみんなフジテレビで働きたいの?みんなそんなにテレビ好きなの?えっ面接で話すことってそんなに練習してくるもんなの?

えっえっえっ

 

 

ってなっているうちに、さらっと選考が終了。面接で「えーと、、、特にないです」を連発したような記憶があります。

あっ当然落ちました。

 

「なんだこれ、これを何十社って繰り返さないと内定ってもらえないのか。。」と海より深くテンションが下がりました。だって面倒くさすぎるじゃないですか。

 

震災で選考が中断。もし明日死ぬとしても、就活するの…??

そんなときに起きたのが、あの3.11の震災でした。

その日は部活の練習会で学校にいて、電車が動かず帰宅できなくなったみんなと一緒に近くの同期の家に避難していました。停電していてテレビもつかなかったので、どういう状況かわからず、でも身近なところの被害の情報も特にはなかったのでその時は割と能天気に過ごしていた記憶があります。

次の日、電気が復旧して自宅に帰り、テレビをつけて、はじめてあの甚大な被害の様子を知りました。

うまく言葉にできませんが、その時のショックは覚えています。

生まれて初めて、もしかしたら「明日死ぬかもしれない」ということがあり得る現実なのだとリアルに感じたんですね。今まで遠い世界のものだと感じていた「死」というものが、本当はすぐ隣にあるのだと、強く実感したのがこの時でした。

同じ日本の中に住んでいて、あの震災で被害にあった多くの人たちが、他人事だとは私は全く思えませんでした。

 

もし死が目前にあるとわかっていたとしたら、私は今と同じことをするだろうか??多くの人がするからという理由で何となく就活をしていて、それでいいのだろうか?

 

嫌だな、

と思いました。

何となく就職活動をし始めたものの、どこかの企業に就職して働く自分、というのが全くイメージできませんでした。そんな不本意な就職活動を続けて、今一番やりたいダンスの時間を削って、それで死んだら後悔しない??って、自分の心の声が言っていた。

選考が中断して一度就活がストップした空白期間、再開後に向けての準備を同期が着々と進める中、私は自分の心に素直になることを決めました。

 

失敗しても、どうせ死ぬだけだし

辞めた当初は、完全にノープラン。でも、自分がピンとこない不本意な活動に時間を使うのはやめる、ということだけ決めて、とりあえずその日のうちに「就活やめるわ」と親に言ったような気がします。

不思議と、やりたくないことをやらないことに決めた開放感はあれど、不安はありませんでした。

とりあえずその時の最大の関心ごとは競技ダンスだったので、その世界にどっぷり浸かっていればその中では働く場もあるだろう、と考えていたんです。あわよくば、声がかかればそのままプロダンサーとしてやっていくか、当時は趣味でやっていたドレス作りをアピールしてドレス屋さんに入るか、どっちかならいけそう、と。

結果どっちもやって働いてみて、結局どっちもすぐに違うなってなってダメだったわけですが、おかげで今があるので良し。笑

まあノープランだった割に、自分の変なプライドとかで条件を縛らない限りは、それなりに行く道も見つけられるということですね、結果的に。

 

その時に感じていたのが、「失敗し続けてどうにもならなくなっても、最悪、死ぬだけ」というものでした。

どんなにうまくいかなくても、失敗したり、恥をかいても、逆にどれだけの成功をしても、お金持ちになっても、何をしても、結局最後は死んでしまいます。

死後の世界とやらを信じているなら話は別かもしれませんが、私の中で死とは無になることです。どうせ最後は何もなくなるのだから、ここでやりたくないことを我慢してやっても、好き放題やりたいことやっても、何も変わらないよね。だったら、やりたいようにやってみた方が得だよね。という思想です。

結構真面目に、

「もし失敗してどうにもならなくなったら、死ねばいいし」

って思ってました。

我慢して、自分の本当にやりたいことが何もわからないまま、これでいいのか私は…とモヤモヤしながら安全に老後を迎えるより、不安の中をヒリヒリ生きてダメなら死ぬ!っていう方が何倍もマシ。それは今も当時ほどではないですが心の端っこでは思っています。

あとね。

大事なのは、失敗しないように、怖いことが起こらないように、安全に安全に気をつけて生きたところで、容赦なく人生は終わる時は終わるということ。長生きするリスクばかりを考えて老後が心配…とかいう人は多いですが、平和に老後を迎えられる保証などどこにもない。それも忘れてはいけません。

自分を縛るのは自分の恐怖心

そこまでの覚悟さえ決めれば、自分が今思いつく選択肢の範囲内程度であれば、怖いものなんて一つもありません。

自分のことを縛っているのは何よりも自分自身の恐怖心です。

それを取っ払うことができれば、つまらないプライドやくだらない世間の目に囚われることもなくなり、遅かれ早かれ、自由になれるのではないでしょうか。

 

人は忘れていく生き物ですから、一時は衝撃的な出来事があっても、時間が経つと日常の忙しさにかまけて忘れてしまいます。そしてその平和な日常が永遠に続くものだと勘違いしてしまいます。

私自身も、当時感じた焦燥感にも似た、人生を焦る気持ちがそのまま今も残っているとは言えないです。

でも、恐怖に駆られて本当の自分の声を見失いそうになったら、思い出すようにしたい。

もしかしたら、明日死ぬかもしれない。

最悪ダメでも、最後は死ぬだけ。

 

これだけ聞くとネガティブっぽいですが、その最悪を想定しておくことで、最大限現実をポジティブに生きるエネルギーが生まれます。

我慢して不本意なことをやっている時間なんてありません。自分の命を、そんなことに使うなんて大事な地球の資源の無駄遣い。

与えられた命を最大限に活用して、自分が最も価値を発揮出来ることを見つけて欲しい。誰にだって、そういうものがあるはず。

生きてる間に、やりたいこと、やりましょう!

 

 

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