「過去の貯金で生きていこう」と思った時に成長は止まる。溜め込まず、自分の引き出しの中を入れ替え続けること。
2017/07/06
私がまだダンス教室に勤めていた頃のことです。
「社交ダンスのプロ」とは、一般的に競技でお金を稼いでいるわけではなく、普段はダンスの先生をして生活し、個人的な活動として競技会に出場しています。
私も例外なく普段はダンス教室に勤務することになったので、レッスンでダンスを教えてお金を稼がなければなりません。教室によってシステムはいろいろですが、基本的には歩合制みたいなもので(基本給のようなものがあるところもあります)、生徒さんがたくさんついてレッスンが増えないことには収入も増えません。
自分が踊るダンスは4年間習ってきましたが、人に教えるとなると話しは別。
どのようにレッスンをするか?というのは特にメソッドがあるわけではなく、個人の裁量に任されています。
なので教え方を具体的に教えてもらうということはなくて、いろいろ試行錯誤しながらどういうレッスンをすればいいのか悩んでいたのですが、そんな時にひとつだけ先輩の先生にアドバイスをもらいました。
それは
「一回のレッスンで自分の引き出しを全部見せてはダメ。この人からまだまだ引き出すものがある、と思わせるようにする」
というようなことでした。
その時はふーん、そういうものか、と納得したんですが、今はちょっと違うのかなぁと思っています。
自分の引き出しが空っぽになることを恐れない
きっとそれもひとつのやり方なんだと思うんですが、今の私の考えでは、もったいぶって出し惜しみするようなやり方ではなく、その人のためになると思うことは出来る限り手持ちのものを全部さらけ出してしまうのがいいんじゃないか、と感じています。
相手の受け入れられるキャパは考えて、どういう順番で提供したら理解してもらいやすいか?ということは考慮します。だけど、これを出したら相手にとってはいいかもしれないけど、次に繋げてもらうためにとっておこう…というような発想はなるべくしないようにしたいんですよね。
もっている全部を出し切ってしまうことが怖い、というのはわかります。
たしかに、自分の引き出しを全部開けきってしまってもう何もない!という状況は嫌ですよね。
でもそれは、引き出しの中身が有限で、もうこの先増えない、と思っているからではないでしょうか。
出し惜しみしたくなるのは、過去の貯金だけで勝負しようとするから
その都度全部をさらけ出して、空になったところへ次から次へと新しいものを自分の中に蓄積する。そしてまたそれを誰かの為に外に出す。
そういうサイクルを回した方が、自分にとってもどんどん進化しなければならないので成長につながるし、お客さんにも喜んでもらえると思います。
お金とか仕事のスキルとかなんでもそうですが、過去の貯金を使ってその先を生きて行こう、未来に何もしないですむように今頑張って溜めておこう、という発想をする人もいます。でも私はそう考えた時点で自分の成長は止まるし、つまらない人になってしまう気がしてしたくありません。
そういう発想になるから、今あるものが手放せず、結果として出し惜しみして抱え込むようなことになるのではないかと思います。
最終的には周りの人にも価値を提供できなくなるし、自分も停滞してしまうんじゃないかなぁ。
ケチケチしないでいられるように、日々前進する努力を怠らないようにしたいです。
では、早でした。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterで早をフォローしよう!
Follow @sakihaya515◆noteで日記も書いてます。面白かったらフォローしてね!
note | 早《saki》ad
ad
関連記事
-
脳科学者に聞いた、”成功する脳”の育て方。「失敗」で脳は進化する!
とあるご縁で、著名な脳科学者の黒川伊保子さんとお知り合いになり、以後とてもよくし …
-
渋谷徒歩圏内に住んでみて思うこと。都心に住むのは、コスパがいい。
昨日の大雪で、都内は大混乱だった模様ですね。 私は昨日は家で作業をする日だったの …
-
2週間だけ一緒に働いた上司が、人生の最後に教えてくれた忘れてはいけない3つのこと
最初で最後の上司、藤岡さん。 私はきちんと会社員として働いていたことがないので、 …
-
みじん切りにも、アサイーボウルにも。レコルトのカプセルカッターが超使える!
まだ包丁でみじん切りしてるの?? みじん切り、めんどくさいですよね。 時間はかか …
-
『人生がときめく片付けの魔法』を読んで本の通りに片付けをした結果
アトリエを自宅の一室から外に移すことになり、引越しの前に片付けをしよう!と決めま …
-
個人事業の名刺を自作したら意外と簡単にできた
いままでまともに社会人をしていないので、名刺というものをほとんど持 …
-
やりたいことがわからない?子供時代に夢中になったものにヒントがあるかもよ。
糸井重里さんの書籍『インターネット的』を読んでいます。 もともと佐渡島庸平さんの …
-
私はドレスそのものではなく、「ダンサーとして、素敵な自分になる」という体験を売っている
※こちらはnoteというサービスに書いたものです。つらつらと日記を書いてる早のn …
-
【東京圏で引っ越しなら】仲介手数料0円のノマド(旧ヘヤジンプライム)が安くて早くて快適だった!
そういえば今の家に引っ越す時に使ったサービスの感想を書くのを忘れていました。 新 …
-
個人で「ものづくり」を仕事にするために必要なこと
「ものづくり」の仕事がしたい。そう考えている人、結構多いですよね。趣味で作ったも …